LEBRON AIR MAX 1
LEBRONシリーズ最新モデルであるLEBRON XVIII LOWに
日本を象徴する花である桜をデザインソースとして落とし込んだ本作は、 桜の花びらで形どったワッペンのサイドスウッシュや、 富士山に見立てたヒールのLEBRONロゴが、 日本をバックグランウドとするatmosらしい仕上がりとなっています。 アッパーにはスペインの名建築家アントニオ・ガウディが手がけた トレンカディスから着想を得た色とりどりのモザイク柄を落とし込み、 パフォーマンスシューズに新たな可能性を吹き込んだ一足となっています。
LEBRON AIR MAX 1
VIOTECH
CW3153-200
¥19,250(税込)

LEBRON AIR MAX 1
CHERRY BLOSSOM
CV7562-101
¥19,250(税込)


Behind the scenes with KOJI
LEBRON XVIII meets
Cherry Blossums
Text by Masayuki Ozawa

Talk 1
atmosとLEBRONの
いきさつとストーリー
2017年だったかな。アトモスを含む世界32のアカウントがNIKEのヘッドクォーター(本社)に集まって会議をした時に、レブロンのチームに異動した知り合いに会って、色々と情報交換したのがきっかけです。
エア ジョーダンはオンコート用のパフォーマンスモデルがプレーヤーに支持される一方で、街履きのためのレトロをスニーカーヘッズが支える理想的な図式が出来上がっている。
ではレブロンはどうかと考えると、アメリカと日本ではレブロン・ジェームス自体の認知や価値にもまだまだ差があります。NBAのスーパースターであると同時にファッションアイコンでもある彼の偉大さをスニーカーヘッズに伝えるために、スニーカーインスパイアのパフォーマンスシューズを作って、街履きとしてのアプローチを考えたんです。ご存知の人もいるかと思いますが、アメリカでは2018年にレブロンが過去に影響を受けてきたスニーカーやアスリートから着想を得たプロジェクト"#LeBronWatch"が海外限定でスタートしました。最近ではレイカーズカラーのAIR MAX 95がクィックストライクで発売されるなど、その仕掛けは世界的に進んでいます。とくに最近はアジアでもNBAが盛り上がっている現状を考えれば、アトモスの発信は広範囲に影響を及ぼせると思いました。
過去のコラボレーションで、アスリートとストリートを共作した経験を生かして、最新のLEBRONのシューズにストリートのアーカイブを移植しようと考えました。
LEBRONシリーズは毎年のように新作が発表されています。
そのシリーズ最新作にatmosのレトロを結びつけたのが「AIR MAX 1」の"SAFARI"と"JADE"をサンプリングした「LEBRON XVI LOW」(2019)でした。レブロンはX以降、マックス エアを搭載していることもあり、相性が良かったと思います。そして2年が経ち、最新のLEBRON XVIII LOWにatmosが2003年に手がけた”VIOTECH”を移植してみようと。これまで多数のリクエストをもらっていたのにも関わらず復刻歴のない、atmosの大切なレガシーです。

Talk 2
ストリートに愛されるために
必要ないくつかのメソッド
今、レブロンに限らずパフォーマンスシューズで求められているのは軽さ。実際の「LEBRON XVIII」でも機能を追求するために、トランスルーセントやノーソーが採用されている。確かに履き心地は良いですが、ストリートで愛されるには、素材の温かみとかコンビネーションが必要で、カラーリングを変えるだけでは最新のハイテクにレトロを落とし込むことが出来ない。それは僕がずっと思っていることで、2006年から手掛けてきた一連のAIR MAXの別注も、一つとしてOGの光沢質なメッシュとスウェードの組み合わせをトレースしたことはなかった。この”VIOTECH”も当時に倣ってヌバックを使い、スウッシュも通常より少し大きくアレンジしています。
つい先日復刻されたエスケープカラーやSTUSSY別注の「AIR HUARACHE」もそうですが、2000年代初期のストリートはアウトドアの要素が強かった。と同時に「DUNK HIGH PREMIUM」など、高級感を引き出すためのブラウンも求められていました。”VIOTECH”はそんな二つの流れを汲みとっていて、90年代のACGの気分を取り入れていたと記憶しています。それから約20年、時代が巡って再び注目されるのは、業界では自然のこと。当時のオリジナルを見つけても加水分解していて履くことは難しいし、ソールスワップも難しい。そういう流れが巡って今のトレンドがあるんだと思います。ちょうどトリプルブラックやトリプルホワイトの流れに飽きている市場のムードも感じています。ちなみに”VIOTECH”はアッパーに使われているパープルの色の名前のこと。「DUNK LOW」の”VIOTECH”も、OGは”CRAZY”とか”RAINBOW”と呼ばれていた。

Talk 3
チェリーブロッサムにみる
ストーリーの作り方
もう一つの提案カラー”CHERRY BLOSSOM”はワッペン素材の花びらをスウッシュに取り入れるなど、素材の自由度を高めることで可愛さとストーリーを表現しています。
このモデルでモチーフにしている桜と富士山という日本的なエレメントをよりファッション的に落とし込むために、実はもう一つのレイヤーが存在しています。有名なスペインのグエル公園一帯に広がる壁の曲面を覆ったトレンカディス(破砕タイル仕上げ)です。モザイク柄のパターンでトランスルーセントを埋め尽くすことで、パフォーマンスシューズの趣を和らげました。
オンコート向けに考案されたシューズへの工夫を、どうやって魅力的に裏切ることができるか。それは僕が常に課題としているところ。“VIOTECH”を作った当時の原宿は90 年代のサンプリング文化が色濃く残っていて、その後、スニーカーの存在がどんどん大きくなると、ストリートに新しいカルチャーを伝える役割を持つようになり、ストーリーを大切にするようになりました。そう言った意味で今回の「LEBRON XVIII」は、サンプリングとストーリーの両方の観点からデザインしています。



ATV
今回は、スペシャルゲストとして、MC MAMUSHIをお迎えし、
レブロンの輝かしいキャリアの解説に加え、プライベートでの裏話などもご紹介。 また、Kojiには今回のLEBRON×atmosコラボレーションのデザインについてや コラボレーションの背景を語って頂きました! 是非チェックしてみてください!
LEBRON AIR MAX 1
VIOTECH
CW3153-200
¥19,250(税込)

LEBRON AIR MAX 1
CHERRY BLOSSOM
CV7562-101
¥19,250(税込)